イエロー紳士

58.他よりも優れた企業を探す目安は高いROE

「株の初心者の私に『他の企業よりも優れた企業を探す』なんて出来ないのではないか」と思うかもしれませんが、実は探すこと自体は結構簡単にできます。

『他の企業よりも優れた企業』の目安は「高いROEであること」ってバフェットさんが言っていました(参考:27.ROEとは。ROAとは。)。そして実際に高いROEの企業には優れた企業が多いです。

そして、ほとんどのネット証券では「スクリーニング」というページで、株の銘柄を高ROE順に並び替えて探す機能があります。

――が、正直「高いROEは優れた企業の目安」というのはファンダメンタルズ分析の投資家にとって常識です。なので、高ROEの銘柄は結構簡単に探せる代わりに、(PERやPBRを確認してみてほしいのですが)ほとんどの銘柄には既に割高な株価がついています。

が、中には結構高いROEなのに、PERやPBRといった指標で確認するとそれほど割高ではない銘柄もそこそこあります。

高ROEなのに割安に株価が放置されている銘柄の例の一つは「景気循環株」があります。

「景気が良い今だから高いROEだけど、景気が悪くなったら一気にROE低くなるよね」って思われている株は、高ROEでも割安に放置されがちです。

ただ、この株は手を出してはいけないという意味では無いです。「景気循環株」と理解しながら手を出す人はいますし、それで儲かるときは儲かります。なので、手を出すか出さないかは好みの問題ですね。

ほかに高ROEなのに割安に放置されている銘柄の例として「高ROEが、ある製品のブームに依存していて、その製品のブームが長続きしそうにない時」があります。

ただ、この株も手を出してはいけないということは無く、手を出すか出さないかはその人の好みとなります。これも儲かるときは儲かります。

最後の例が「金融業関連の企業、不動産関連の企業」です。

27.ROEとは。ROAとは。でもちょっと説明しましたが、金融業、不動産業は銀行に多額のお金を借りて商売をしているのでROEが高くなりがちです。

ROEというのは「自分はこれだけしかお金をもっていないのに、これだけの元手でこんなに稼いだよ」というものを数値化したものなので、銀行などにお金を借りれば借りるほどROEは高くなるのです。

ただし、だからと言って金融業、不動産業の株に手を出してはいけないという意味ではありません。金融業、不動産業の株も儲かるときは儲かります。

上で挙げた例以外にも、高いROEなのに割安に放置されている場合があります。「優れた企業なのか否か、もっと確実に判定したい」なら、ROEとともに自己資本比率(参考:56.自己資本比率は20%以上がいいな。なんとなく)も確認しましょう。高いROEでかつ、高い自己資本比率であるなら、高い確率で優れた企業です。また、ROEで優れた企業か否かを判断するのではなく、ROAで優れた企業か否かを判断するのもいいでしょう。ROAは「お金を借りれば借りるほど(例え優れた企業では無くても)ROEが高くなる、というROEの弱点」を無くした指標だそうです。詳しくは知らないけど。

また、「高ROEなのに割安に放置されている」例の一つとして「本当に優れた企業なのに、まだ誰も優れた企業だと気づいていない」もしくは「優れた企業だけど一時的な問題で割安になっている」場合も当然あります。なので、高ROEで割安な銘柄に関して「何か問題があるに違いない」と先入観を持つのではなく、一つ一つ調べて、個々に投資判断を行ってください。

また、ROEという指標は不変なのではなく、業績によって上がったり下がったりします。つまり、今ROEが低いからと言って、決して投資不適格なのではなく、段々とROEを上げていく株もあるという事です。なので「高ROEの株しか買っちゃダメなんだ」なんてことはなく、あくまでROEは投資判断に使う指標の一つという事を忘れずに。

次回、59.投資先が「これからしばらく業績停滞するわ」って言ってきた時の対応